生成AI搭載は89製品中58|チャットボットのAI対応はどこまで進んだか
AI型・両対応を合わせた53製品を上回る58製品に生成AIの記述がありました。シナリオ型でも構築の補助にAIを使うためです。AIの使われ方3タイプと、確認すべき点を整理します.
89製品中58製品に、生成AIの記述があった
掲載しているチャットボット・Web接客ツール89製品のうち、生成AIの搭載を明記していたのは58製品でした。全体の65%にあたります。
| チャットボットの軸 | 記述があった製品数 | 89製品中 |
|---|---|---|
| 生成AI搭載 | 58 | 65% |
| 有人チャットへの切り替え | 55 | 62% |
| CRM・MAとの連携 | 39 | 44% |
| LINE連携 | 36 | 40% |
| 会話ログの分析 | 17 | 19% |
| チャット内でのフォーム入力 | 9 | 10% |
生成AIが最多で、すでに多数派の機能になっています。
「AI型」より「生成AI搭載」のほうが多い
興味深いのは、ボット方式との数のずれです。ボット方式を確認できた77製品のうち、AI型は21製品、両対応は32製品で、合わせて53製品でした。生成AI搭載の58製品は、これを上回っています。
| 区分 | 製品数 |
|---|---|
| ボット方式が AI型 または 両対応 | 53 |
| 生成AI搭載の記述あり | 58 |
差が生まれるのは、シナリオ型の製品でも生成AIを使っているためです。訪問者への回答は用意した選択肢から返しつつ、その手前の「シナリオを作る」工程にAIを使う製品が増えています。サイトのURLを入れるとAIがページを読み、質問と分岐のたたき台を作る、といった形です。
生成AIの使われ方は3つに分かれる
1. 回答そのものを生成する
訪問者が自由に書いた質問に、AIが文章で答えます。近年は、登録した資料やFAQの範囲内で答える形が主流です。学習範囲を限定できるかどうかが、事実と違う回答が出るリスクを左右します。
2. シナリオの下書きを作る
公開する回答は人が決め、その素案をAIに作らせます。回答の正確さは人が担保できるので、誤答のリスクを抱えずに構築の手間だけを減らせます。
3. 会話ログを要約・分類する
溜まった会話から頻出の質問をまとめる用途です。ただし会話ログの分析自体が17製品と少数派なので、ここまで踏み込んでいる製品は限られます。
比較表の「生成AI搭載」は、この3つを区別していません。○が付いていても、どこにAIを使っているかは製品ごとに違います。
確認の進め方
- どこにAIを使うのかを聞く。回答なのか、構築の補助なのか。求めているものと違うことがあります。
- 学習範囲を指定できるか確認する。アップロードした資料の範囲に限定できる製品なら、書かれていないことは答えません。誤案内が出にくい設計です。
- 回数や従量課金の条件を見る。AIの応答回数に上限を設けている製品があります。想定する問い合わせ数で足りるかは、見積もり前に確認できます。
- 回答の根拠が残るかを見る。どの資料のどこから答えたかが分かる製品は、誤りが出たときに直せます。
この記事の集計について
集計対象は、当データベースで公開している397製品です。各製品の公式サイトを確認して記録した値を集計しており、他社の比較記事は参照していません。空欄は「機能がない」ではなく「公式サイトに記述が見つからなかった」という意味です。なお広告運用・SNS埋め込みウィジェット・フォーム営業の3カテゴリは比較軸の記録が進んでいないため、集計に現れる数は実態より少なくなっています。集計時点は2026年8月です。