チャットボット89製品のボット方式内訳|シナリオ型・AI型・両対応
掲載しているチャットボット89製品のうち、ボット方式を確認できた77製品を数えました。両対応32・シナリオ型24・AI型21。方式ごとの向き不向きと、方式以外に差が出る6つの機能を整理します。
ボット方式が確認できた77製品の内訳
掲載しているチャットボット・Web接客ツールは89製品です。このうち、公式サイトの記載からボット方式を判断できた77製品を数えると、次のようになりました。
| ボット方式 | 製品数 | 割合 |
|---|---|---|
| 両対応(シナリオとAIの両方) | 32 | 42% |
| シナリオ型 | 24 | 31% |
| AI型 | 21 | 27% |
もっとも多いのは「両対応」で、4割を超えています。どちらか一方に寄せる製品より、用途で使い分けられるようにした製品のほうが多いということです。残り12製品は、公式サイトから方式を判断できなかったため集計に入れていません。
3つの方式は何が違うのか
シナリオ型|選択肢をたどらせる
あらかじめ用意した質問と選択肢を分岐でつなぎ、訪問者に選んでもらう形式です。返す答えは作った人が決めた内容なので、誤った回答が出ません。料金の案内、資料請求への誘導、問い合わせ先の振り分けのように、答えが決まっている用件に向きます。弱点は、想定していない質問に答えられないことです。
AI型|自由に書いた質問に答える
訪問者が文章で質問し、AIが答えを返します。近年は、登録した資料やFAQの範囲内で回答する形が主流になりました。仕様や導入手順のように、質問の形が人によって変わる用件に向きます。注意点は、回答の根拠をどこまで限定できるかです。学習範囲を指定できない製品だと、事実と違う回答が混ざる余地が残ります。
両対応|入り口はシナリオ、詳細はAI
最初に選択肢を見せて用件を仕分け、細かい質問に入ったところでAIに渡す構成が多く見られます。42%がこの形をとっているのは、実際の問い合わせが「決まった用件」と「個別の疑問」の両方を含むためだと考えられます。
方式以外に、89製品で分かれた点
ボット方式が同じでも、周辺の機能で差が出ます。同じ89製品を対象に、公式サイトに記述があった数を数えました。
| 機能 | 記述があった製品数 |
|---|---|
| 生成AI搭載 | 58 |
| 有人チャットへの切り替え | 55 |
| CRM・MAとの連携 | 39 |
| LINE連携 | 36 |
| 会話ログの分析 | 17 |
| チャット内でのフォーム入力 | 9 |
空欄は「機能がない」という意味ではありません。公式サイトに記述が見つからなかったものは、× ではなく空欄として扱っています。数字は「公式に確認できた製品の数」として読んでください。
数字から読み取れること
- 生成AI搭載は58製品と多数派になった。AI型・両対応を合わせた53製品を上回っているのは、シナリオ型でもシナリオの下書きをAIに作らせる製品が増えているためです。
- 有人切替は55製品。無人で完結させる前提の製品ばかりではありません。問い合わせの中身によっては人が出る運用を想定しているなら、この軸は先に確認しておく価値があります。
- 会話ログの分析は17製品と少ない。チャットボットの価値は「答えること」だけでなく「何を聞かれたかが残ること」にもありますが、そこまで機能として掲げている製品は限られます。
- チャット内フォームは9製品。会話の流れのままフォーム入力まで済ませられる製品は少数派です。多くはフォームページへ誘導する作りになっています。
選ぶときの順番
方式から入るより、「何に答えさせたいか」から決めたほうが早く絞れます。答えが決まっている用件が中心ならシナリオ型で足り、資料に書かれた内容を幅広く聞かれるならAI型が要ります。判断がつかないうちは両対応を候補に残しておくと、運用を始めてから方式を変えずに済みます。
そのうえで、有人切替・連携先・ログの扱いを比較表で確認してください。この3点は後から足せないことが多く、導入後に効いてきます。
この記事の集計について
集計対象は、当データベースで公開しているチャットボット・Web接客カテゴリの89製品です。各製品の公式サイトを確認して記録した値を集計しており、他社の比較記事は参照していません。集計時点は2026年8月です。