料金を公開しているのは397製品中18製品|マーケティングツールの価格表示を調べた
掲載している397製品のうち、公式サイトで金額を確認できたのは18製品でした。カテゴリごとの公開率の差、SFA・CRMがゼロである理由、そして価格が分からない状態で比較を進める方法をまとめます。
397製品のうち、金額が分かるのは18製品だけ
当データベースでは、掲載している製品の料金を「公式サイトに金額の記載があるか」で3つに分けて記録しています。2026年8月時点で公開している397製品を数えたところ、次のようになりました。
| 料金の表示 | 製品数 | 割合 |
|---|---|---|
| 公式サイトに金額の記載がある | 18 | 4.5% |
| 無料で使える | 1 | 0.3% |
| 要問い合わせ(金額の記載なし) | 378 | 95.2% |
20製品に1製品しか、価格を見て検討を始められないことになります。比較サイトで「相場は月額◯万円」と書かれているのを見かけますが、その根拠になる一次情報は、実際にはこれだけしかありません。
ここでいう「金額の記載がある」は、公式サイトの料金ページに具体的な数字が書かれている状態を指します。「初期費用0円」だけが書かれていて月額が不明なものは、要問い合わせに分類しています。
カテゴリによって、公開率がまったく違う
全体では4.5%ですが、カテゴリごとに分けると差がはっきり出ます。
| カテゴリ | 掲載数 | 金額の記載あり | 公開率 |
|---|---|---|---|
| MA(マーケティングオートメーション) | 35 | 8 | 23% |
| チャットボット・Web接客 | 89 | 11 | 12% |
| SNS埋め込みウィジェット | 17 | 1 | 6% |
| フォーム営業・アプローチ自動化 | 11 | 1 | 9% |
| SEO・コンテンツ | 63 | 1 | 2% |
| 広告運用・広告管理 | 49 | 1 | 2% |
| SFA・営業支援 | 78 | 0 | 0% |
| CRM・顧客管理 | 63 | 0 | 0% |
SFA・CRMは1製品も公開していない
141製品を調べて、金額を書いている製品がゼロでした。これは偶然ではなく、この分野の売り方によるものと考えられます。SFA・CRMはユーザー数と利用する機能の組み合わせで金額が決まるため、「1ユーザーあたり月額◯円」という表記をしても、実際の請求額とかけ離れてしまいます。加えて導入支援や初期設定が別見積もりになることが多く、総額を先に示しにくい構造があります。
MA・チャットボットは比較的分かる
逆にMAとチャットボットは、無料プランや小規模向けプランを入り口にしている製品が多く、そのぶん金額が表に出ています。特にチャットボットは、11製品のうち5製品が「0円から」の表記でした。
金額を公開している18製品の価格帯
公開されている「最低月額」を並べると、次のように分かれます。
| 価格帯(最低月額) | 製品数 |
|---|---|
| 0円(無料プランあり) | 7 |
| 1万円未満 | 1 |
| 1万円〜5万円未満 | 5 |
| 5万円〜10万円未満 | 3 |
| 10万円以上 | 3 |
ただし、この18製品だけを見て相場を語るのは危険です。金額を公開している製品には「安いから公開できる」という偏りがあるためです。高額な製品ほど要問い合わせにする傾向があるので、実際の平均はこの分布より上にあると考えたほうが安全です。
価格が分からない状態で、どう比較するか
95%が要問い合わせである以上、価格から絞り込む進め方は成立しません。順番を変えて、次のように進めるのが現実的です。
- 先に機能で絞る。必要な機能を満たす製品を数社まで減らしてから、まとめて見積もりを取ります。比較表で○が付いている軸を見れば、問い合わせる前に候補は絞れます。
- 無料プランがある製品を1つ入れておく。実際の操作感を見ないまま金額だけ比べても判断できません。無料で触れる製品を基準に置くと、他社の見積もりを評価しやすくなります。
- 見積もりの前提を揃える。ユーザー数・契約期間・導入支援の有無を同じ条件で伝えないと、出てきた金額を横に並べられません。
- 初期費用と最低契約期間を必ず確認する。月額だけを比べると、初年度の総額が逆転することがあります。
この記事の集計について
集計対象は、当データベースで公開している397製品です。料金の分類は各製品の公式サイトを確認して記録したもので、他社の比較記事は参照していません。公式サイトの料金ページが更新されると数字は変わるため、集計時点(2026年8月)の値としてお読みください。