多言語対応の記述は55製品|「訪問者向け」と「社員向け」で意味が違う
チャットボットだけ29%と突出し、他カテゴリは1割強。同じ列に「訪問者に見せる言語」と「社員の管理画面の言語」という別物が入っているためです。どちらが必要かを見分ける方法をまとめます。
多言語対応の記述は55製品
397製品のうち、公式サイトで多言語対応に触れていたのは55製品でした。カテゴリ別に見ると、分布に大きな偏りがあります。
| カテゴリ | 掲載数 | 多言語対応の記述あり | 比率 |
|---|---|---|---|
| チャットボット・Web接客 | 89 | 26 | 29% |
| SFA・営業支援 | 78 | 9 | 12% |
| CRM・顧客管理 | 63 | 9 | 14% |
| SEO・コンテンツ | 63 | 7 | 11% |
| MA(マーケティングオートメーション) | 35 | 5 | 14% |
チャットボットだけが29%と突出しています。他のカテゴリは1割強で横並びです。
「多言語対応」が2つの意味を持っている
この偏りは、同じ言葉が別のことを指しているために生まれています。
訪問者に見せる言語(チャットボット)
サイトに来た人が日本語以外を使う場合に、その言語で会話する機能です。海外からの問い合わせを受ける企業や、インバウンド向けのサイトで必要になります。訪問者の言語は選べないので、対応していなければそこで終わりです。だからチャットボットでは前面に出す機能になり、記述も多くなります。
使う社員の画面の言語(SFA・CRM・MA)
管理画面を英語などに切り替えられる機能です。海外拠点の社員が同じシステムを使う場合に必要になります。国内だけで使うなら不要なため、国産の製品では優先度が下がり、記述も少なくなります。
比較表の○は「公式サイトに記述があった」という意味しか持ちません。この2つは同じ列に入っていますが、必要とする場面はまったく違います。自社がどちらを求めているかを先に決めてから表を見てください。
確認の進め方
- どちらの多言語かを決める。訪問者向けなのか、社員の管理画面なのか。前者ならチャットボットに候補が多く、後者は海外製の製品を含めて探すことになります。
- 対応言語の一覧を確認する。「多言語対応」と書いてあっても、英語・中国語・韓国語までという製品が大半です。必要な言語が入っているかは個別に確認が要ります。
- 翻訳の方式を聞く。あらかじめ用意した文言を切り替える方式と、機械翻訳をその場でかける方式があります。後者は表現の正確さが担保されません。
- データの言語も見る。画面が英語になっても、入力した日本語の検索や並び替えが正しく動くかは別の話です。
数字が少ないカテゴリの読み方
SEO・広告運用のように、そもそも比較軸の記録が進んでいないカテゴリがあります。これらは「多言語対応が少ない」のではなく「まだ調べ切れていない」状態です。当データベースの数字だけで落とさず、候補に残っている製品は公式サイトを直接確認してください。
この記事の集計について
集計対象は、当データベースで公開している397製品です。各製品の公式サイトを確認して記録した値を集計しており、他社の比較記事は参照していません。空欄は「機能がない」ではなく「公式サイトに記述が見つからなかった」という意味です。なお広告運用・SNS埋め込みウィジェット・フォーム営業の3カテゴリは比較軸の記録が進んでいないため、集計に現れる数は実態より少なくなっています。集計時点は2026年8月です。