MA 35製品の機能内訳|匿名訪問者の企業特定ができるのは7製品
掲載しているMA35製品について、8つの比較軸に記述があった数を数えました。シナリオ配信22・スコアリング20に対し、匿名訪問者の企業特定は7製品。BtoBで効く機能ほど対応製品が少なくなる理由を見ていきます。
MA 35製品に、8つの軸で○が付いた数
当データベースでは、MA(マーケティングオートメーション)カテゴリに8つの比較軸を置いています。公開している35製品について、公式サイトに記述があった数を数えると次のようになりました。
| 比較軸 | 記述があった製品数 | 35製品中 |
|---|---|---|
| シナリオ配信 | 22 | 63% |
| スコアリング | 20 | 57% |
| ポップアップ・Web接客 | 17 | 49% |
| SFA/CRM連携 | 16 | 46% |
| LP作成 | 15 | 43% |
| フォーム作成 | 14 | 40% |
| ステップメール | 10 | 29% |
| 匿名訪問者の企業特定 | 7 | 20% |
空欄は「機能がない」ではなく「公式サイトに記述が見つからなかった」という意味です。数字は「公式に確認できた製品の数」として読んでください。
MAの中核は、シナリオとスコアリング
上位2つ、シナリオ配信(22製品)とスコアリング(20製品)は、MAという言葉の定義そのものに近い機能です。見込み客の行動を点数化し、一定の条件を満たしたら次のアクションを自動で起こす。この2つが揃っていない製品は、機能としてはメール配信ツールに近い位置づけになります。
逆に言えば、35製品のうち13製品はシナリオ配信の記述がありません。「MAツール」として売られていても、実態は配信の自動化までという製品が一定数あるということです。カテゴリ名だけで判断せず、この2軸は必ず確認してください。
BtoBで効く機能ほど、対応製品は少ない
匿名訪問者の企業特定は7製品だけ
もっとも少なかったのが、フォームを送っていない訪問者の会社名を判別する機能です。35製品中7製品、2割にとどまりました。
この機能は、BtoBでは効きどころがはっきりしています。問い合わせフォームまで進む人はサイトに来た人のごく一部で、その手前で帰った企業のほうが圧倒的に多いためです。「どの会社が来ていたか」が分かれば、まだ問い合わせていない段階の企業に手を打てます。
それでも対応製品が少ないのは、この機能がIPアドレスと法人データベースの突き合わせを必要とし、日本国内の法人情報を持っていないと成立しないためです。海外製のMAには、この軸が空欄のものが目立ちます。
リードを集める機能も少数派
LP作成15製品、フォーム作成14製品と、いずれも半数を切っています。MAは本来「集まったリードを育てる」道具なので、集める側の機能は範囲外という設計が主流です。
ここが問題になるのは、リードが月に数件から数十件という規模のときです。育てる相手がいないままシナリオを組むことになり、費用だけがかかります。問い合わせがまだ少ない段階なら、集める機能を持つ製品を候補に入れたほうが現実的です。
連携で埋める前提かどうかを見る
SFA/CRM連携は16製品でした。MA単体では商談以降を扱えないため、営業側のツールとつなぐ前提の製品が半数近くあります。すでにSFAやCRMを使っているなら、この軸と、共通軸の「API連携」を合わせて見てください。
一方で、連携を前提にすると運用の手間は増えます。どちらのツールに何を入れるかを決め、項目の対応を保守し続ける必要があるためです。少人数で回すなら、必要な機能が1つに収まっている製品のほうが続きます。
比較の進め方
- シナリオ配信とスコアリングの有無を先に確認する。ここが空欄なら、MAとして期待する動きにならない可能性があります。
- リードの数を基準に、集める機能が要るか決める。月数十件までなら、集める側の機能を持つ製品を優先します。
- BtoBなら匿名訪問者の企業特定を見る。7製品しかないので、必要なら最初の絞り込み条件にしてしまうのが早いです。
- 営業ツールとの分担を先に決める。連携で埋めるのか、1つにまとめるのかで候補が変わります。
この記事の集計について
集計対象は、当データベースで公開しているMAカテゴリの35製品です。各製品の公式サイトを確認して記録した値を集計しており、他社の比較記事は参照していません。集計時点は2026年8月です。