導入社数を公表しているのは30製品|公表値の読み方と注意点
最大10万社、最小140社と700倍以上の開き。ただし無料プランを含むか、累計か、アカウント数かが製品ごとに違うため横並びに比較できません。それでも読み取れることを整理します。
導入社数を公表しているのは30製品
397製品のうち、公式サイトに導入社数の具体的な数字を出していたのは30製品でした。1割にも届きません。公表されていた数字を並べると、次のように分かれます。
| 導入社数(公表値) | 製品数 |
|---|---|
| 1万社以上 | 6 |
| 5,000〜9,999社 | 4 |
| 1,000〜4,999社 | 10 |
| 500〜999社 | 6 |
| 500社未満 | 4 |
最大は10万社、最小は140社でした。700倍以上の開きがあります。同じカテゴリに並んでいても、事業の規模はまったく違うということです。
この数字は、そのまま比べられない
導入社数は分かりやすい指標に見えますが、数え方が製品ごとに違います。公式サイトを読んでいて確認できた違いを挙げます。
無料プランを含むかどうか
無料プランの登録数を含めている製品と、有料契約だけを数えている製品があります。前者は数字が大きくなりやすく、後者と横に並べると誤解を招きます。
アカウント数か、会社数か
1社で複数のアカウントを持てる製品では、「導入社数」と書いていても実体がアカウント数のことがあります。
累計か、現在の契約数か
「累計導入社数」と書かれている場合、解約した会社も含まれます。10年続いている製品と3年の製品では、同じ累計でも意味が変わります。
グループ全体か、その製品か
複数の製品を持つ会社が、会社としての導入社数を製品ページに載せていることがあります。
当データベースでは、公式サイトに書かれた数字をそのまま記録しています。数え方までは揃えられないため、この30製品を横一列に並べて順位をつけるのは適切ではありません。
それでも読み取れること
順位づけには使えませんが、次の判断には役立ちます。
- 桁を見る。140社と10万社では、想定している顧客層が違います。100社規模なら大企業向けの専任サポート型、数万社なら中小企業向けのセルフサービス型であることが多く、自社の規模と合うかの目安になります。
- 公表していること自体を見る。数字を出せる製品は、それが強みになる状態にあります。367製品が出していないという事実のほうが、この集計では大きい情報です。
- 公表していない理由を推測しない。新しい製品、特定業界に絞った製品、あるいは方針として出さない製品があります。少ないとは限りません。
確認の進め方
- 数え方を聞く。「有料契約の社数ですか、累計ですか」の一言で比較の土台が揃います。
- 自社と近い規模・業種の事例を見る。総数より、似た会社が使っているかのほうが判断材料になります。
- 導入社数より、機能の軸で絞る。数字が公表されているのは30製品だけなので、この軸で絞ると候補が不自然に狭まります。
この記事の集計について
集計対象は、当データベースで公開している397製品です。各製品の公式サイトを確認して記録した値を集計しており、他社の比較記事は参照していません。空欄は「機能がない」ではなく「公式サイトに記述が見つからなかった」という意味です。なお広告運用・SNS埋め込みウィジェット・フォーム営業の3カテゴリは比較軸の記録が進んでいないため、集計に現れる数は実態より少なくなっています。集計時点は2026年8月です。